これまで法人の他部署では、誰もが自分らしく生きることの支援をしたいと重度の身体障害をお持ちの方、重度の知的障害をお持ちの方の支援に関わってきました。しかし重度の障害をお持ちの方でなくても、自分らしく生きていくのが難しい世の中であることも事実です。階段がスロープになっても、エレベーターができても、店に車椅子が入りやすくなっても、駅員や店員が声をかけるのは介助者に対してです。知的障害をお持ちの方が電車に乗れば、周囲の人たちは距離を置きます。ハード面は整っても、ソフト面がついていってはいません。ですが根気良く地域の方と関われば、理解してもらえることもたくさんあります。
私たちは根気良く地域と関わり、誰もが自分らしく生きて行けるための手段として作業所を考えてきました。生活介護か就労支援かということも考えてきました。やりたいことだけではなく、今私たちに求められていること、私たちができることとしても考えて就労継続支援B型を決断した次第です。